人生後半戦のポートフォリオ「時間貧乏」からの脱出 (文春新書)



人生後半戦のポートフォリオ「時間貧乏」からの脱出 (文春新書)
人生後半戦のポートフォリオ「時間貧乏」からの脱出 (文春新書)

ジャンル:自己啓発,能力開発,意識改革,自己改革,学習
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時間もモノ、カネと同様に資産である!

時間、モノ、カネはトレードオフ。
モノ、カネ以上に大切な「自分時間」を最大化するための方策を紹介する。

時間というものを、カネやモノと同じように計測し、比較できるようにした「ポートフォリオ」の発想が斬新で、面白い。
僕たちは、カネやモノを得るために、いつも身を粉にして働き、貴重な「自分時間」を「他人時間」(他人のために働く拘束時間)に変換し、豊かになった気でいる。
それは、今まで、時間というものを「無形資産」として定量化してカネやモノとのバランスを量ってこなかったから言えることなのだ。「自分時間」といえるものは、本書に記載のとおり計算してみるとわかるが、サラリーマンの場合特に少ない。これで本当に豊かと言えるのか?漠然と感じていた不安が定量化できることのメリットは大きい。

本書では、いかに自分時間を増やしていくか、というノウハウも紹介している。ただし、最終的に「何のために自分時間を増やすのか」という点がはっきりしていないと、単なる暇な貧乏人(?)になってしまう。

その点、同時期に読んだ「働かないって、ワクワクしない?」という本が参考になる。併せ読むことをお勧めしたい。
時間泥棒にならないように



 「会議の時間に遅れてくる。」「待ち合わせ時間に遅れてくる。」あなたの
身の回りにいませんか。私は仕事上色々な会社の会議に出席しますが
私自身は、必ず会議の5分前には会議室に座っているようにしています。
 5分前に座っても、今から始まる会議の資料を頭に入れるためには、必要
な時間だと思っています。会議に必ず遅れてくる方は、自分の時間の使い
方も悪いように思います。
 待ち合わせの時間には必ず5分前に行き、人の時間を泥棒しない。人の
時間を泥棒しないことが、自分中心の時間を人生の中で遅れることに繋が
ります。
 人間すべての方が同じ時間を持っている中で有効な時間を過ごしたい
方にお薦めの一冊です。

時間の主人公として生きることの大事さ

 時間は誰にでも平等に与えられている。そして、時間の大事さを説く本は多い。川本裕子氏の「時間管理革命」でも自分時間の時給を考えることを勧めている。本書では、一歩進んで、自分の資産を100%=金+物+自由時間と定義し、それぞれを計算し、バランスをとることを提案している。

 時間を大事にしている、という人は多いと思う。例えば、見たいもの、行きたいところがあっても渋滞時間を考慮して行楽シーズンを避けて計画したり、約束の時間を守るため食事もろくにしないで家を飛び出したり、時間を節約してタクシーを使っているかもしれない。しかし、著者はこのようなことは時間を大切にしたことにはならない、時間を本当に大事にするためには“時間の正確な価値”を知っていなければならないと言う。

 まず、自分が自由にできる時間を自分時間とし、それ以外の時間から睡眠時間等を引いた時間を他人時間とする。そして、時間の使い方を検証していく。最終的には、如何にして自分時間を増やすかという考え方(時間戦略)を提案している。

 例えば、通勤時間短縮のために広い家ではなく便利なところに住む、情報源である資料や本を管理(所有)するのではなく、どうすれば情報が得られるかという情報(メタ情報)を管理する(名刺や情報源の載っている本や自作のリスト)ことが有効である。究極の方法は、他人時間である仕事の時間を楽しんで自分時間にしてしまうこと、の効果を説明している。筆者によると、他人時間の約6割を自分時間にできると、自分時間とモノ、金とのバランスが良くなる。(因みに、自分で計算してみると、58%がバランス点だった。)

 結局、筆者は、時間とモノと金の三つのバランスの取れた人生を生きるために、モノや金に囚われた生き方ではなく、時間の主人公として人生を生きることとそのヒントを提案している。

 本書を読むことで、ローマの哲学者セネカの言葉「人生は使い方を知れば長い。」の意味が、よく分かる気になった。

生活を築こうとして、失っている

人生の後半をどこからと捉えるか−それは人それぞれだろう。
まだ折り返し地点には達していないと、願望も含めて考えながら手に取った。
名誉と富ならばどちらを取るか?何故か高校時分、周りの友人によくこの質問をしていた。私の答えは「名誉」である。こんなことを年端もいかないうちから考えていた私には、とても興味深い内容だった。

筆者は人生を占める三大要素をモノ・カネ・時間に置き換えて、持論を展開する。
冒頭に引用される、ローマの哲学者セネカの言葉から導かれる「あなたは生活を築こうとして失っている」の言葉にドキリとさせられる人は多いのではないだろうか。

“ポートフォリオ”とは元は折りたたみ式のカバンのことだったが、最近では金融資産の選択方法として使われることが多いらしい。
つまり、「人生後半戦のポートフォリオ」とは自分の持っている資産(人生の残り時間)をどのような割合(モノ・カネ・時間)にしたら、『最も利回りがよく、手元不如意にならず、かつ安全か』を考えること、となる。『・・・』の部分は人によって異なるし、意味の幅も大きく振れることだろう。人生において大切なものが人によって違うように。
ただ、この地球上で誰の上にも等しく与えられるもの、それは1日=24時間という意味での時間だけなのだ。そして、それにどんな意味づけをするのかは、本人以外の誰にもできないことなのである。
時間価値が変わる

私は、若いときは人生が何回も生まれ変わるがごとく過ごしてきた。人は、皆 時間を無駄にしたくないと思っている。金が大事か、物が大事か、時間が大事か。それぞれだと思うが、この本により 時間を活かすことが本来の人生の価値が活かせることを論理的な数字により考えさせられました。自分達の時間を持つことが戦後における日本のエコノミックアニマルと言われた価値観を変え古きよき時代の時間持ちの日本人をつくり世界に胸が晴れるというところには、感銘をおぼさせられました。この本に出会えたことに感謝します。



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